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2017年3月28日火曜日

血液培養検査推進キャンペーン・環境感染誌(原著論文)

塚本千絵、小佐井康介、志岐直美、寺坂陽子、今村政信、賀来敬仁、田代将人、塚本美鈴、栗原慎太郎、泉川公一、迎寛、栁原克紀. 当院における血液培養検査推進キャンペーンとその効果. 環境感染誌. 31 (4): 241-246, 2016


 当検査部の生理機能検査室所属の塚本 千絵 技師がICT活動を行っていたときの検討が、日本環境感染学会の学会誌である日本環境感染学会誌に原著論文として掲載されています。

 本検討では、当院で行った「適切な血液培養検査の推進キャンペーン」とその効果について評価をしました。キャンペンの結果、2009年と2014年を比較すると、血液培養の提出セット数は3,168から4,920に増加し、複数セット採取率は、入院/外来の30.6%/43.0%から73.3%/85.7%まで増加しました。一方でコンタミネーション率は3.5%から2%後半まで低下しています。
 本検討から、複数の推進活動を組み合わせて継続的に実施することで、現場の医療従事者に適切な血液培養検査の考え方が浸透することがわかりました。なお、セット数および複数セット採取率は、2015年以降も増加しています。

 これまでに紹介した論文は→リンク