このブログを検索

2016年4月27日水曜日

緑膿菌菌血症・Jpn J Infect Dis (original article)

Migiyama Y, Yanagihara K, et al. Pseudomonas aeruginosa bacteremia among immunocompetent and immunocompromised patients: relation to initial antibiotic therapy and survival. Jpn J Infect Dis. 69: 91-96, 2016. (リンク)

熊本大学呼吸器内科から当教室に国内留学していた右山先生の緑膿菌菌血症についての論文がJapanese Journal of Infectious DIseases (JJID)に掲載されました(3月23日付)長崎大学病院における2003年から2012年の緑膿菌菌血症の臨床研究で、126名の患者さんを後方視的にみた研究になります。

右山先生は、当教室では緑膿菌感染症を中心に研究を行っていました。今回の臨床研究以外にも、AiiMという緑膿菌のクオラムセンシングを阻害する薬剤のマウスモデルでの研究もAntimicrobial Agents and Chemotherapy (AAC)に掲載されています(リンク)。

 これまでにブログで紹介した論文一覧はこちら→リンク

2016年4月24日日曜日

ECCMID2016 Amsterdam参加報告


 4月9日-12日にオランダのアムステルダムで行われたヨーロパ臨床微生物感染症学会(ESCMID)の年次総会(ECCMID)に、栁原教授賀来助教、木村主任が参加してきました。
 感染症関連の国際的な学術集会としては、アメリカ微生物学会(ASM)のASM / ICAAC (ASM microbe)やアメリカ感染症学会(IDSA)のID weekなどがありますが、ECCMIDは臨床微生物学だけでなく、感染症診療および疫学も網羅しており、年々規模が拡大しています。今年は123カ国から11,640人の参加があり、学会場にはヨーロッパだけでなく、アメリカ、南アメリカ、アフリカ、そしてアジアなどから多くの人が集まっていて、非常に熱気がありました。
 長崎大学病院検査部(臨床検査医学講座)からは、賀来助教が新規βラクタマーゼ阻害薬であるOP0595のマウスモデルでの効果についての報告、木村主任が日本で開発された細菌の分子疫学解析法であるPOT法についての発表を行ってきました。


 ECCMID2016は当初トルコのイスタンブールで開催される予定でしたが、ISによるテロによる影響でアムステルダムに変更されました。学会開催前にオランダの隣国のベルギーで自爆テロがあり、オランダも厳戒体制なのかと思っていましたが、空港および街中ではそのような印象はありませんでした。
 アムステルダムは運河に囲まれた古い街並みが特徴的で、1600年代に建てられた建築物も多くありました(斜めになっている建物も多かったです)。アムステルダムを散策した感想としては、ハウステンボスの再現度がすごい!ということです。「あ、これはホテルヨーロッパっぽい」「ここはホテルアムステルダム」など思いながら街中を散策しました。また、国立美術館には出島の模型があるなど、長崎とオランダとの繋がりを感じることが出来ました。



 また、アムステルダムにはmicropiaという微生物の博物館があったので、行ってきました。ここでは、顕微鏡を使った微生物の観察、ヒトの正常細菌叢の解説、培地の展示などがあり、非常に面白かったです。アムステルダムに行く機会があれば、一度行ってみてください。





2016年4月8日金曜日

ASCPaLM参加報告




3月に台湾で開催されたASCPaLMに長谷川講師、佐々木主任、松本技師が参加してきました。

ASCPaLMとはアジア臨床病理・検査医学会(Asian Society of Clinical Pathology and Laboratory Medicine Congress)の略で毎年各国で開催されている様です。日本以外にも中国、韓国、インドネシア、モンゴル、オーストラリアなど様々な国の方たちが講演、ポスター発表されていました。

また台湾は観光地が趣深く、日本人観光客も多く見かけました。