このブログを検索

2017年1月30日月曜日

歯周病原性細菌の下気道からの検出・J Infect Chemother (original article)


 北海道大学第一内科の長岡健太郎先生が、当教室に国内留学していた時に行っていた研究が、原著論文として日本感染症学会・日本化学療法学会の英文誌であるJournal of Infection and Chemotherapy誌に掲載されます(2017年2月付)。この研究では、real-time PCR法を用いて気道由来の検体からの歯周病原性細菌の検出を行っています。肺炎の患者の57.1%で歯周病原性細菌が検出されたのに対し、非感染性呼吸器疾患の患者では31.1%のみで歯周病原性細菌が検出されました。今回の結果から、歯周病原性細菌が下気道でも病原性を持っている可能性が示唆されました。


 当教室では、医師および臨床検査技師の大学院生が、栁原教授小佐井助教賀来助教および微生物検査室、遺伝子検査室の指導のもと、遺伝子解析を用いた臨床研究を行っています。研究に興味のある方は、いつでもお問い合わせください


これまでにブログで紹介した論文一覧はこちら→リンク